テンプレート療法の原理と理論

  1. 噛み合わせ矯正とテンプレート療法
  2. テンプレートとは
  3. 原理と理論
  4. 基本的な効果
  5. 自分で試す
  1. 1.口を動かす動作の(そしゃく、発音、呑み込む)には上顎である頭の運動が付きまとう
  2. 2.口を動かす動作(そしゃく、発音、呑み込む)は脳神経(三叉神経)が直接実行している
  3. 3.歯の噛み合せの位置によって口の容積はかわる
  4. 4.そしゃく筋の長さが変化する
  5. 5.上顎・下顎運動を視野に入れた噛み合せ理論

原理と理論

1.口を動かす動作の(そしゃく、発音、呑み込む)には上顎である頭の運動が付きまとう。

大きく口を開けますと頭が後ろに移動します。大きく開口した位置から口をゆっくり閉じますと、上顎である頭は噛み合うまで前に移動し元の位置に戻ります。
噛み込み過ぎの場合は正常な時よりさらに頭は前傾します(猫背になる)。片側の奥歯が抜歯後の放置や、歯の摩耗、あるいは、片側で噛む癖のある人は、その方向に頭が傾きます。
上顎(頭)の傾きは首との接続場所に大きな負担をかけ、首の異常に発展します(頸椎症)。歯科医学は上顎(頭)は動かず、下顎のみ運動するとして発展しています。
テンプレート療法では上顎運動を中心に考え、何時も姿勢や病状を指標に治療を進めています。

上顎運動存在の証 上顎運動1 上顎運動2

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2.口を動かす動作の(そしゃく、発音、呑み込む)には上顎である頭の運動が付きまとう

口を動かすのは上顎と下顎との共同作業です。
上顎は頭の一部ですから、頭と下顎との運動です。
実際に頭と下顎を動かしているのは首の筋肉とそしゃく筋が脳から直接運動命令を受け、巧みに動かしています。
首の筋肉は無用な頭の動きを制限固定し、下顎運動をスムースに行えるようにしています。
首の筋肉は頸髄支配ですが、そしゃく筋は脳神経直結です。目や耳と同じです。
噛み合うまで巧みに下顎や上顎(頭)を動かし、調節しているのは三叉神経(脳神経)です。

歯の噛み合せが悪いと、悪い分だけ脳は巧みさを発揮し、最大効率で顎を動かします。
眠っているときも、目覚めたときから口を動かしていますので、歯の噛み合せの悪い人は健康な人より脳の活動量は増加します。
それほど仕事もしていないのに疲れる、集中できない、怒りっぽい、イライラするなど脳の過剰活動による結果です。
脳の混乱は運動神経と自律神経の活動を増加する事ですので、手足の筋の異常や自律神経失調症を起こしてきます。
この考えは動物実験でテンプレート研究会が導いた結論です。
歯の噛み合せの悪さから発生するそしゃく筋の過剰な運動や顔面の痛みは脳が過剰に活動しているのが原因です。
ストレスも同じですが、ストレス源を断ち切れば脳は休まりますが、歯の噛み合せの悪い場合は気付きませんし、計測方法もありませんので、放置されているのが現状です。
テンプレートを装着しますと、ご自分の歯の噛み合せ位置より早く簡単に噛みますので、脳の巧みさを最小限にし、脳を休めます。


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3.歯の噛み合せの位置によって口の容積はかわる

歯は年齢と共にすり減り、歯もいろんな病気で抜けていきます。
結果、噛み込み過ぎになり、脳の巧みさがさらに必要になります。
同時に、口の容積が小さくなり、舌の収まりが悪くなります。舌は奥の方(喉)に押しやられます(舌根沈下状態)。
喉は空気と食物の通り道(気道・食道)ですから、呼吸がしにくい、いびきがひどい、あるいは睡眠時無呼吸症候群の大きな原因となります。
また、呑み込みが悪くなり、むせたり、肺に食物が入る(誤嚥性肺炎)などが起こりやすくなります。

背の低い義歯は口の容積が小さいので、高齢のお年寄りは要注意です。
また、口の容積が小さいと、良い声が出なくなります。
発声練習では大きく口を開けて発声します。
テンプレート療法は口の容積を大きくし、風通し良くします。
睡眠時無呼吸症候群やぜん息の治療に使用します。


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4.そしゃく筋の長さが変化する

目に見えない事ですが、下顎を動かすそしゃく筋の長さは歯の噛み合せ位置で決まります。
そしゃく筋以外の筋肉は骨の長さで決まりますが、そしゃく筋の長さは噛む位置が基準となります。

噛み込み過ぎではそしゃく筋の長さは短くなります。勝手に短くなるのでなくて、脳直結の三叉神経が収縮命令を送っているのです。正常時よりたくさんの命令を送ることになります(脳が働きすぎる)。

先に述べましたように、頭が前に倒れてきます。この倒れるのを防ぐために首の筋肉は収縮します。
首の筋肉にも余分な収縮命令が頸神経によって送り出されます。
脳はそしゃく筋と頸筋の両方に多くの情報を送り、過剰収縮することになります。首の骨は圧迫され頸椎症の大きな原因となるのです。

一方、テンプレートなど、大きな堅い物を噛むと、そしゃく筋は伸びた状態になります。

骨格筋はその中にセンサー(筋紡錘)があり、筋肉が伸びると反応して信号を発射します。
そしゃく筋以外の筋肉は脊髄で調節していますが、そしゃく筋からの信号は直接中脳に送られます。中脳は体の動き(目の動き、心臓の動き、筋肉の動きなど)を調節する要です。
中脳が刺激を受けると活発に脳は働き脳の感度が向上することになります。そしゃく筋が短くなったときは脳全体が活動しますが、そしゃく筋が伸びて中脳を刺激するのは脳の感度が上がるだけで脳の疲労はおこりません。

さらに、中脳には痛みを和らげる仕組みがあり(下降性抑制)、あらゆる痛みを軽減します。
この特徴を捉えて、テンプレート療法では頭痛や目の奥の痛み、あるいは癌の末期痛を和らげるために使用します。

噛み合うまで筋は収縮< 運動には固定源が必須。口を動かすには頸筋も参加する。 噛む位置を計測できない。タイヤ圧は決められている。

注1 :そしゃく筋は自己停止装置はない(噛み合うまで筋は収縮)

注2 :運動には固定源が必須。口を動かすには頸筋も参加する。

注3 :噛む位置を計測できない。タイヤ圧は決められている。


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5.上顎・下顎運動を視野に入れた噛み合せ理論

歯科の常識は下顎運動が基本、上顎は不動として扱われています。
ここに大きな誤算があります。動かすには固定源が必須です。
下顎運動の固定源は上顎である頭蓋です。
上顎である頭蓋を固定するには頸椎の固定が必須です。

頸椎の固定には…大地と接するところが最終的な固定源です(仕事量に見合った重力があれば固定源となり得る)。
下顎運動中心は顎関節です。噛み合せ位置異常は運動中心に力を及ぼします。

結果、顎関節症に発展します。
上顎運動は頭蓋の運動です。頸椎の上で動きます。
噛み合せ位置異常は頸椎に力を及ぼし、頸椎症に発展します。

上顎である頭蓋運動も同時に解析した噛み合せ理論がCasey M. Guzay先生が考案したQuadrant Theorem(クオードラント セオレム)です。
この理論を用いてテンプレート療法は考案されました。


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